親、世間体、将来、夫、子ども。そのすべてより大事なものがある


ハピブラ専門家
プロフィール

大宮冬洋

大宮冬洋コラムvol.6

 

結婚について勝手な考えを述べさせてもらってきた本連載も最終回です。半年前に連載をスタートした頃は僕自身も結婚をしていて、浮気願望や小遣い制についてぼやきながら己の現状に納得していました。途中で別居や離婚をしたら、「夫婦別姓は時代遅れ」「独身男は気楽だ。セックスしまくるよ」「結婚が続くのは保守的な正社員男のみ」などと暴論を吐き始めましたね。

人間というのは自分の近況を肯定したいものなのだなあと、自分の言動を冷静に見て思います。花嫁のみなさんも結婚相手がベストパートーナーだと言い切りたいでしょ? 昔、すごく好きだった彼氏がいたとしても、「彼は結婚向きじゃなかった」と納得したいものですよね。

それでいいじゃないか、と最近は思っています。正確には、こうやって書きながら思いつつあります。だって、僕たちが生きているのは今この瞬間しかないのだから。

人間は知恵があるので過去とか将来といった時間の流れを知っています。過去の経験を参考にしたり、将来のために計画したりすることができますよね。でも、過去や将来を実際に生きることはできません。今を肯定して楽しんでいなければ、今を死んでいるも同然です。表情も反応ものっぺりとしている「死体」になってしまう。死体に明るい未来などあるのでしょうか。

もちろん、反省も計画も決断も重要です。それらの高度な思考力がなかったら、僕たちは動物と同じになってしまいます。逆に、反省や計画や決断ばかりをしていて、今この瞬間を精一杯に生き切る覚悟がない人は死体やロボットと同じだといえるでしょう。

他人事ではありませんよ。僕は「反省や計画」が大好きな元ガリ勉少年ですからね。一日4時間ぐらいは「ああなったらいいなー。グフフフ」と妄想しています。『いまを生きる』というタイトルのアメリカ映画がありましたが、僕が主人公になったら『いまを生きない』になりますよ。

だからこそ、こうして書きながら自戒しているのです。いろいろ不満はあるかもしれないけれど、今の生活を限界まで楽しめよオレ、と。そのためには、いろんな人に助けを請うてもいいじゃないか、と。

寂しくて退屈でつまらないときは料理上手の友人宅に押しかけて、手料理を食べさせてもらうとかね。温かい雰囲気の中でおいしいものをお腹一杯食べると、「生きててよかった。オレの人生最高!」と一瞬思いませんか?

一人暮らしだって、新婚家庭だって、「今を楽しむ」ために他人の手助けを借りてもいいと思うんですよ。自分たちだけで生活を切り盛りしなくちゃと気負いすぎると、無理が生じたり貧困に甘んじたりすることになります。

僕の場合は、前妻と別居する際に急いで部屋を見つけたんです。しかし、アパートの一階だけに異常に寒いことが入居後に発覚しました。寒いとますます気分が沈んできますよね。体調もおかしくなる。「心身が凍える」とはまさに僕が使うべき表現ですよ。

それで、手仕事が得意な友人夫婦に「部屋を温かくして!」と丸投げしたのです。親切な彼らは戸惑いつつも、わずか一週間で生地からカーテンを何枚も作り、ホットカーペットを購入し、温泉の素まで買って来てくれました(もちろん代金は払いましたけどね)。おかげで部屋がだいぶ暖かく快適になり、連動して気持ちも明るくなりましたよ。助かった…。

僕一人だったら、いつまでも「お金が貯まったら暖かいマンションに引っ越そう」みたいな計画というか願望を持ち続け、不機嫌で不健康な今日を過ごしていたと思います。

ええっと、最終回なのに何を言いたいのかまとまりません。結婚生活への有効なアドバイスもできません。だって、僕自身は離婚しちゃったんだから。

でもね。どんな状況だって、今日という日、今という一瞬に全力でぶつかっていけばいいじゃないですか。計画しすぎて何もしない安泰よりも、心の赴くままに行動した失敗のほうが「生きている」実感を得ることができるから。谷川俊太郎の詩に「かなしみすらいきるよろこびだ」という一節がありますが、僕もしみじみ共感します。

これから結婚するあなた。今後の結婚生活でいろんなことがあると思いますよ。恋愛と違って、世間体や将来性が気になってくるでしょう。それでも、「今の自分を一番大事にする」ことを忘れないでほしい。親や世間や将来や夫や子のために、あなたは生きているんじゃない。彼らはあなたの人生に最終責任をとってはくれません。貪欲なまでに今を生き切りましょうよ。その積み重ねが本物の人生です。僕もがんばります。

 

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